

タイガーエア台湾、台北(桃園)―米子路線が就航 台湾と鳥取県を結ぶ初の定期便

台湾籍で唯一の格安航空会社(LCC)であるタイガーエア台湾は5月29日、台北(桃園)―米子路線の運航を開始、台湾と鳥取県内の空港が初めて定期便で結ばれた。同社にとっては22番目の日本の就航地となり、当面は月曜と金曜の週2往復で運航される。
同路線の初便は第16回「2025日台観光サミットin 鳥取」の開催に合わせて運航された。4月にタイガーエア台湾の董事長に任命された黄世恵氏、交通部観光署署長の周永暉氏、台湾観光協会栄誉会長の葉菊蘭氏、同グループに属するチャイナエアラインの総経理、陳漢銘氏など、数十人にも上る台湾の航空・旅行業界を代表する人物らが搭乗、機内はほぼ満席だったとのこと。
初便が米子鬼太郎空港に到着した後は、就航記念式典が開催され、鳥取県の平井伸治知事、タイガーエア台湾日本向けアンバサダーである俳優の内田理央さんなど、日台双方の関係者によるテープカットが行われた。式典で同社の黄董事長は、「台北―米子路線の開設で、台湾と鳥取の間にさらに便利な架け橋ができたことが重要、日本と台湾による観光交流に新しい活力が注入されることに期待する」と述べた。

端午節連休の海外旅行、宿泊検索数が前年比6%増 最も人気の目的地は東京~Agoda調べ

オンラインホテル予約サイトのAgodaが5月27日に最新データを発表、台湾人による端午節連休の宿泊検索数が前年と比べ4%増加したことがわかった。そのうち、海外旅行での宿泊検索は前年比6%増と伸びており、台湾の国内旅行における宿泊検索も前年比で2%増加した。
このデータは「端午節連休の5月30日~6月1日に宿泊」という条件で、4月1日~5月20日の期間中における宿泊施設の検索数を集計したもの。Agodaによると、端午節連休の海外旅行で台湾人に人気の目的地は、東京を筆頭に大阪、ソウル、沖縄、香港と続き、上位5位を距離的に近い東アジアの都市が占める結果となった。また、国内旅行で最も人気の目的地は台北という結果だった。
■端午節連休で人気の旅行目的地(上位5位)
【海外旅行】①東京、②大阪、③ソウル、④沖縄、⑤香港
【国内旅行】①台北、②台中、③宜蘭、④高雄、⑤台南
スターラックス航空が台北(桃園)―宮古(下地島)路線を開設

スターラックス航空は5月7日、台北(桃園)―宮古(下地島)路線を新規開設すると発表した。8月22日~10月24日の期間中、週2往復(火・金)を運航する定期チャーター便で、下地島空港への直行便運航は、台湾籍の航空会社としては初となる。
同社によると、可楽旅遊旅行社、雄獅旅行社、山富旅行社、易遊網旅行社などと連携し、個人旅行及び団体旅行の商品の販売が開始されたとのことで、さらに新規開設を記念する運賃優待キャンペーンなども実施している。また、同社はYouTube公式チャンネルでPR映像も公開、宮古の青い海や白い砂浜、美食、ウォーターアクティビティ、文化などを紹介し、「東アジアのモルディブ」とも呼ばれる現地の魅力を訴求している。
エバー航空 7月からマイレージ会員対象に機内Wi-Fiサービスを無料提供

エバー航空は5月14日、機内Wi-Fiサービスのアップグレードについてリリースを配信、7月からマイレージプログラム会員を対象に、全ての搭乗クラスで機内Wi-Fiを無料で提供すると発表した(※日本向け発表は5月16日付)。
同社のフライトを予約する際にマイレージプログラムの会員番号を入力すれば、会員ステータスや搭乗クラスに応じて「WEB閲覧無制限」や「テキストメッセージ送受信無制限」などのサービスを利用することができる。
同社はまた、機内Wi-Fiサービスのアップグレードをより多くの乗客に体験してもらうため、7月1日~9月30日の期間中は、特別に会員、非会員を問わず、無料で「WEB閲覧無制限」のサービスを提供するとしている。この期間限定プロモーションが終了した10月1日以降は、会員のみが対象となるため、同社ではマイレージプログラムの会員登録を呼びかけている。
エアアジア・マレーシアが8月15日にコタキナバル―台北―福岡路線を開設

LCCのエアアジア・マレーシアは6月2日、コタキナバル―台北(桃園)―福岡路線を8月15日より新規開設すると発表した。週7往復、デイリーで運航される。以遠権(自国から相手国に到着後、さらに第三国へ運航できる権利)を活用したもので、現在運航中のコタキナバル―台北路線を延長したかたちとなる。
エアアジアグループでは、すでにタイ・エアアジアとエアアジアXが日本路線に就航しているが、エアアジア・マレーシアとしては初の日本乗り入れ路線となる。エアアジア・マレーシアは同日、日台双方に向けて新規路線開設を記念する販促キャンペーンを開始、台湾の消費者に向けては、6月8日までの期間限定で台北(桃園)―福岡の片道航空券が1,599台湾ドル(税抜)で購入できるキャンペーンを実施した。
台湾人の出国統計データ
| 2025年1~3月 累計出国人数 4,492,552 |
| 前年 同期比 +12.5% |
| 2025年3月 出国人数 1,463,304 |
| 前月比 +3.4% |
2025年3月 台湾人出国人数及び成長率(目的地別)

台湾の各空港における国際定期便搭乗率(2025年4月)
就航都市及び航空会社ごとのフライト数、座席数、搭乗人数、搭乗率を一覧表にまとめています。

台湾の各空港における国際定期便搭乗率(2025年4月)
出典:内政部移民署、交通部観光署統計資料庫
※上記は出国後最初に到着した国・都市。乗り継ぎの場合なども含むため、実際の目的地と異なる場合あり。

タイガーエア台湾 山陰山陽IN & OUTプロモーション
■ 概要
タイガーエア台湾は5月29日より台北―米子(鳥取)路線の運航を開始した。同社はすでに台北―岡山、高雄―岡山の路線を運航しており、台湾市場において、山陰地方と山陽地方の双方に就航都市を有する唯一の航空会社となった。
行き(IN)と帰り(OUT)の空港を自由に組み合わせ、山陰と山陽の魅力を一度に満喫できるのはタイガーエア台湾だけ、という強みをアピールするため、特設サイト設置、SNSでの宣伝、抽選イベント実施、インフルエンサー連携などの各種プロモーションをチーズ・アドバタイジング(啓示広告)が担当した。(プロモーションは現在も継続中)
■特設サイト「山陰山陽IN & OUT」の制作・運営
1. トップビジュアル

2. 山陰山陽の基本情報と魅力紹介

3. JR PASSと鳥取周遊券が当たる抽選イベントの告知

4. モデルコース掲載

■コース1「岡山・鳥取の観光スポット全攻略 4泊5日」
■コース2「山陰&岡山 グルメ巡りにGO 4泊5日」
■コース3「岡山・鳥取 芸術と文化の旅 4泊5日」
実際の特設サイトはこちらから
>>> https://static.tigerairtw.com/www/events/2505sanin/index.html
■SNS広告(Facebook/Instagram)

■SNS広告(Facebook/Instagram)


Threads広告が全世界で正式にスタート! 現段階の広告展開で注意したいこととは?

Meta社は4月23日(米国時間)、テキストベースのSNS「Threads(スレッズ)」について、全世界で正式に広告サービスの提供を開始したと発表した。台湾はアクティブユーザー数が米国に次いで世界2位ということもあり、現地の広告業界では、この新たな広告メディアに対する注目度が高まっている。
■ 台湾におけるThreads アクティブユーザー数は世界2位
Threads(スレッズ)は Meta社 が2023年にリリースしたテキストベースのSNSで、アカウントはInstagramと連携、Instagramのフォロー対象をそのまま引き継ぐことができる。ユーザーの年齢層は主に16~30歳のZ世代が中心となっている。
アクセス解析ツール「Similarweb」のデータによると、台湾のユーザーは特にThreadsの利用に熱心であり、平均使用時間は世界一で米国の2倍に達しているとのこと。2024年末の時点でThreadsの月間アクティブユーザーは1億7500万人だったが、そのうち台湾からのトラフィックは全世界の10.09%を占め、米国に次ぐ世界第2位の規模となっている。台湾ではX(旧Twitter)の使用率が低く、その隙間を埋めるかたちで普及したとも言える。
■ 4月から台湾を含む全世界で、Threads広告のサービス提供を開始
これまで広告のなかったThreadsだが、Meta社は2025年1月より、米国と日本でThreads広告の試験的展開を開始した。そして4月23日(米国時間)、Threadsにおける広告の提供を拡大し、利用条件を満たす全世界の広告主が利用できるようになると発表した。
台湾でも5月の段階で、Threads広告が散見されるようになってきているが、まだ初期段階ということで、競争が比較的少なく、CPC(クリック単価)やCPM(インプレッション単価)がInstagramやFacebookよりも低くなっているようだ。現時点ではコストパフォーマンスの高い広告プラットフォームとして、中小企業なども参入しやすいかもしれない。

■ Threads広告では「ストーリー性」や「ユーザーとの交流」を重視
Threadsユーザーは日常生活をシェアしたり、他ユーザーとのディスカッションを好む傾向があるとされる。もし興味深いと思わせるコンテンツを提供し、ユーザーと活発にやり取りをすることができれば、システムもその投稿をより多くの人に届けてくれる仕様となっている。つまり、現時点において、広告主は高額な広告費をかけずとも、露出の機会を増やし、ひいては忠実なファンを獲得することができるかもしれない。
一方、注意すべき点としては、Threads のユーザーは、即時購入を促すなどの “押し売り”的な投稿に対して、反感を抱くことが多く、そうした投稿はスルーされやすい傾向がある。そのため、Threads広告を展開する場合、より「ストーリー性」や「交流・インタラクション」を重視し、自然にユーザーを惹きつける工夫が求められるだろう。
また、現時点においてThreadsが提供しているデータ分析機能はごく基本的なものであり、表示回数、コメント数、いいね数といった簡易的な指標しか確認することができない。そのため、広告効果の細かい測定やターゲット分析を行うには、他の外部ツールなどに頼る必要がある。